2018年2月1日、韓国・チャンネルAは、2日に66歳の誕生日を迎える朴槿恵（パク・クネ）前大統領について「憂うつな朴槿恵…拘置所で迎える66回目の誕生日」との見出しで報じた。

昨年は大統領府で参謀らと共に誕生日の麺料理「ククス」を食べていた朴前大統領。収監されているソウル拘置所では、誕生日でも別途食事が用意されることはなく他の受刑者と同じメニューが提供されるという。誕生日前日にも拘置所を訪れる人はおらず、当日も弁護人や家族の面会の予定は入っていないとされ、今年は拘置所で寂しく誕生日を送るものと予想される。

一方、ソウルの光化門（クァンファムン）広場付近では、朴前大統領の支持者ら200人あまりが集まって誕生日の祝賀集会が開かれた。バースデーソングを歌ったり、お餅でできたケーキのキャンドルに火を付けたりし、その後大統領府の近くまで歩いて 「朴槿恵」と名前を叫ぶなどしたそうだ。

また、韓国検察は1日、2016年の「第20代総選挙」で親朴系議員を当選させるため違法な世論調査を実施した疑いで、朴前大統領を追起訴した。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「拘置所で長生きしてください。お誕生日おめでとうございます」「残りの誕生日も監獄で迎えることでしょう。一生監獄で元気に過ごしてね！」など皮肉を込めたお祝いメッセージをはじめ、「無償給食なのに何が誕生日だ」「罪人に誕生日などない。国民からの質素なご飯に感謝すべき」など厳しい声が相次いでいる。

コメントは支持者の集会にも及び、「世の中を知らな過ぎ。そんなに日本統治時代が懐かしい？」「韓国は犯罪者の誕生日もお祝いするすごい国」など非難が集中した。（翻訳・編集/松村）