黄金色の柿に染められて―中国・晩秋の山里風情

Record China    2011年11月2日(水) 13時11分

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11月秋田園風景広がる中、中国山西省にて干し柿の製作に没頭する村民。

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“干し柿”はお隣の中国でも、甘く風味豊かな晩秋の風物詩。硬い皮とは裏腹に、中は軟らかく金色に輝き、優美な甘味が口の中に広がる瞬間は至福のひとときと言っても過言ではないだろう。

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二日酔いにも良いとされ、冬の保存食であった干し柿。一言に干し柿と言っても、種類は沢山あり、長野県の市田柿、山形県の紅柿、岐阜県の堂上蜂屋柿、富山県の三社柿、山梨県の甲州百目など多くの干し柿の名産地がある。そんな干し柿だが、中国では、山西省の南部が柿の名産地として有名である。秋が深まると、特に山に面し川に接している集落の道端、農家の庭、屋根が黄金色に輝き、至る所で柿を干しているのを見掛ける。北部で多くの人が干し柿をスイーツとして食している。ドライフルーツは甘みが強く香り高い。一般的には、秋が深まり気温が低い時期に作られる。

干し柿作りは複雑で手間がかかる。摘み取り、皮むき、日干し、水抜き、粉吹きなど多くの工程により作られる。あさらに天気に左右されやすく、気温が高かったり、雨が降ったりしてしまうと今までの苦労が泡となってしまう。

2011年秋は、柿の低価格傾向と、収穫コスト高、輸出量の大幅減少により、初霜後も多くの柿が赤く熟したままたわわに実っている。一部の柿は完熟により軟らかくなり、売り物として販売できなくなっている。人によっては次々と柔らかくなった柿を摘み取り、大量の干し柿を作って有効利用し、冬季にお金に換えられる事を期待している。(翻訳・編集/内山

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