嫌悪の対象だったミスコン、今や中国のソフトパワー産業に―米メディア

Record China    2011年10月24日(月) 23時30分

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19日、20年前の中国では「美人コンテストは女性を玩具扱いしている」として嫌悪されていたが、今では全国各地で頻繁に美人コンテストが開催されるようになった。写真は広西チワン族自治区南寧市で行われたミスコンの参加者。

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2011年10月19日、米CNN(電子版)は「中国、拒んでいたミスコンを受けいれる」と題した記事を掲載し、かつて嫌悪していた美人コンテストが中国全土で盛んに開催されていると指摘した。22日付で環球時報が伝えた。

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1993年、全世界で18億人の視聴者が見守る「ミス・ワールド決勝大会」が開催されている一方で、中国の新聞の一面には「北京大学の女子学生、美人コンテストを拒否する」とのタイトルが躍った。海外の美人コンテストを痛烈に批判する同記事は読者の広い支持を獲得したが、20年後の中国ではビキニ姿で人前に立つ「不健康な風潮」など、どこ吹く風。全国各地で大量の美人コンテストが開催される国へと変貌した。

「中国はあらゆる分野で金メダルを欲しがっている。ミス・ワールドやミス・ユニバースでも同じだ」と話すのは香港大学現代中国研究プロジェクト主任のルイス教授。中華全国婦女聯合会のある幹部も「ミスコン優勝者は才色兼備の女性」と容認する姿勢を見せている。さらに地方政府にとって美人コンテストは今や立派な「ソフトパワー」だ。有名なミスコン開催地・海南島三亜市は観光地としても有名になった。中国政府も美人コンテスト優勝者を文化大使に任命し、海外における中国のイメージアップに貢献させている。毛沢東時代の清教徒的男女平等の観念は、熱心な競争者と日々増大するテレビ視聴者に取って代わられたようだ。(翻訳・編集/本郷)

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