FTA交渉で論争激化「重点は中国か、日本か?」―オーストラリア

Record China    2011年10月24日(月) 6時22分

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22日、オーストラリアのアボット野党党首の「日本との自由貿易協定(FTA)の交渉は中国より優先する」という発言が波紋を広げ、豪州国内でこれに対し意見が分かれ、論争になっている。写真は豪州シドニー。

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2011年10月22日、環球時報によると、オーストラリアのアボット野党党首の「日本との自由貿易協定(FTA)の交渉は中国より優先する」という発言がここ数日波紋を広げている。オーストラリアのギラード首相はアボット氏を「ポピュリスト(大衆主義者)」といい、エマーソン貿易大臣はアボット氏のこのやり方は「オーストラリアと中国の関係を損なう」と批判している。

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アボット氏は18日、豪紙ヘラルドサンの取材を受け、「野党連合が次の総選挙で勝利を収めれば、我々は日本とのFTA交渉を中国より優先する。日本はオーストラリアと同じ市場経済民主主義国だからだ」と意見を述べた。日本とのFTA交渉は中国とに比べ容易だとし、中国とは課題が多く、中国経済に占める市場経済の比率という問題もあるという。

オーストラリアのハワード前首相の顧問を務めたアンドリュー氏は、アボット氏の意見は正論だという。「彼は韓国の次に重点を置くべきは日本であるべきと考えている。もちろん外交面、軍事面、経済面からも、日本は我々の地域にとって最重要なパートナーだ」。一方、オーストラリア国立大学 戦略・防衛研究センターのホワイト所長は、中国を重視すべきだという。彼は、日本はオーストラリアにとって重要なパートナーであるが、現在、経済の推進力は中国にパワーシフトしたという。オーストラリア鉱産理事会(The Council of Australian mineral)のコックス会長は「豪州鉱産業界は日本や中国とのFTA交渉を同等に推進するよう望んでいる」と意見を表明している。(翻訳・編集/渡邊英子)

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