過去の国土地図を愛国教育に利用する中国=「領土喪失の怖さ」教える―シンガポール紙

Record China    2011年10月15日(土) 13時4分

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10日、中国政府は列強諸国の植民地にされた国土の地図を「民族屈辱の地図」として愛国教育に利用し、領土を失う怖さを常に国民に教え込んでいるとシンガポール紙が指摘した。写真は「支那事変戦闘経過明細地図」。

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2011年10月10日、辛亥革命100周年のこの日、シンガポール英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは「100年の革命地図を描く」と題した記事を掲載し、過去の国土地図を利用する中国の愛国教育を紹介した。13日付で環球時報が伝えた。

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100年前に発生した革命は数世紀続いた王朝を倒し、幼い皇帝と重臣たちを権力の座から引きずりおろすことに成功した。封建主義的な風習は一掃されたが、当時の中国の国土地図だけは今日まできちんと残されている。この100年の間、日本の侵略時代もあったが中国の領土そのものにそれほど大きな変化はない。しかし国土の一部が列強諸国の植民地になった当時の地図は、中国政府によって「民族屈辱の地図」と名付けられ、国民に領土を失うことの怖さを繰り返し教えるための教材として使われるようになった。

こうした政府の愛国教育のおかげで、中国の若者に「国の領土は神聖なもの」という認識が根づいた。彼らは領土問題にかかわるすべての威嚇をはねのけることができるだろう。中国はこれまでに周辺国家と国境をめぐって衝突してきた。その多くは話し合いで解決済みだが、最近では「失った領土を取り返せ」という言葉を政府だけでなく、一般市民も頻繁に口にするようになっているとマンチェスター大学の教授は指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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