中ロの拒否権行使が第三次世界大戦を防止した=国連におけるシリア政府非難決議―露メディア

Record China    2011年10月9日(日) 19時5分

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6日、ロシアメディアは国連安保理でシリア政府を非難する決議案が中国とロシアの拒否権行使によって否決されたことについて、両国の反対票は第三次世界大戦を防止し、世界が遭遇する可能性のあった災難を防いだと評した。写真はシリア。

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2011年10月6日、国連安全保障理事会で4日、反政府デモへの弾圧を続けるシリア政府を非難する決議案が中国とロシアの拒否権行使によって否決されたことについて、ロシアのラジオ局「ロシアの声」サイトは、両国の反対票は第三次世界大戦を防止し、世界が遭遇する可能性のあった災難を防いだと評した。7日付で環球時報(電子版)が伝えた。以下はその内容。

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国連安全保障理事会で、常任理事国である中国とロシアが弾圧を続けるシリア政府に対する制裁決議に拒否権を行使したことに対し、西側諸国の政治家が一致して両国を激しく非難している。最も強い非難の声をあげているのは米国で、ヒラリー・クリントン国務長官は「反対票を投じた国はシリアの人民および世界で自由と人権のために戦っている人々に理由を説明すべきである」と指摘した。しかし、いかなる代価を払ってもシリアのアサド政権を倒そうとすることは、中東だけでなく、全世界に災難を及ぼす可能性さえある。

ロシア科学アカデミー極東研究所のセルゲイ・ ルジャニン副所長は「この問題は第三次世界大戦の導火線に火をつける可能性がある。ロシアと中国は中東が戦局化することを防いだ」と評価する。中東は多くの国の利害が複雑に絡み合っているだけでなく、核を保有する潜在的な力を持つ国が多くあるためだ。

ロシア下院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチョフ委員長は「アサド政権は一歩一歩改革を実施しているが、西側はこれを評価しておらず、武力によって解決しようとしている。着実な方法を顧みず、革命的な手段に訴えることは賢明ではない」とし、「これがロシアと中国が一致した態度を採った理由である。シリア政権に対する外部の圧力は新たな流血や政情不安、悲劇を生むにすぎない」と話している。(翻訳・編集/HA)

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