世界の現状と正反対、中国農村女性の自殺率が高い理由―英メディア

Record China    2011年10月4日(火) 6時43分

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27日、英評論サイト・ユーラシアレビューが、中国の自殺事情について取り上げた。写真は07年12月、浙江省杭州市で人体に有害として回収された農薬。

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2011年9月27日、英評論サイト・ユーラシアレビューが、中国の自殺事情について取り上げた。30日付環球時報が伝えた。

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世界自殺予防デーの前日にあたる9月9日、中国疾病予防制御センターが中国の自殺率について発表した。中国では毎年30万人が自殺をし、そのうち75%が農村在住者で、さらに農村女性の自殺者数が男性より25%も多い。これは、男性の方が女性よりも自殺率が高く、都市部の方が農村部よりも高いという世界的な状況と正反対の様相を呈している。

世界保健機関(WHO)の報告によると、中国では4分に1人の割合で女性が自殺しており、その大多数が農村在住者だという。毎年150万人の女性が自殺を図り、最終的には15万人が死に至る。彼女達の年齢は15歳から34歳で、多くは家庭内の問題が原因となっている。

土地の集団所有化が進むと農村部の労働力が過剰になり、多くの農民が都市に出稼ぎに行くようになった。そして結果的に、農業の「女性頼み」が起こった。農村部では各家庭問題の負担は大きい。夫の家庭と嫁が険悪な雰囲気になり(伝統的に妻は「買ってきたもの」と見なされている)、男女の不平等に至る。これらの問題に孤独感が加わり、女性は些細なことがきっかけで自殺を図ってしまう。一部の研究によると、中国の農村では農薬が手に入り易いため、これが女性に「逃避手段」を与えてしまっているという。研究スタッフがインタビューした女性の中には、本気で死ぬ気はないものの、切り札として自殺という方法を用い、家族にプレッシャーを与えたかったと明かす者もいた。

しかし農村には医療機関が少ないため、自殺未遂と自殺完遂ではその割合が後者に傾く。また、中国の医師は精神疾患や慢性的抑うつ症状を「西洋の病」と見なしてあまり重視しないため、十分な精神科医の診断が受けられず、女性の助けにならないのである。死に至る農薬の使用を禁止し、都市部に出稼ぎに出る女性が増えれば農村女性の自殺率が低下するとも考えられるが、それは根本的な解決法ではない。中国疾病予防制御センターが今年9月10日に発表した最新データによると、高い自殺率と農業の「女性頼み」は依然として強く関連している。(翻訳・編集/中原)

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