高速鉄道“大躍進”の「後遺症」、地方政府が尻拭いする羽目に―中国メディア

Record China    2011年9月28日(水) 5時24分

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26日、中国では高速鉄道“大躍進”の後遺症で資金不足が深刻となり、地方の建設プロジェクトが軒並み中止に追い込まれている。写真は北京の高速鉄道。

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2011年9月26日、中国では高速鉄道“大躍進”の後遺症で資金不足が深刻となり、地方の建設プロジェクトが軒並み中止に追い込まれている。中国経済網が伝えた。

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中国鉄道部によると、今年1−8月の鉄道関連の基本建設投資は前年同期比11.1%減。2月に劉志軍(リウ・ジージュン)前鉄道相が失脚してから、鉄道建設プロジェクトが各地で次々と頓挫。7月に温州で起きた追突・脱線事故が“緊急ブレーキ”となり、同月からついにマイナス成長時代に突入した。

とんだとばっちりを受けているのが地方政府だ。“大躍進”時代は鉄道部に散々頭を下げてプロジェクトを誘致。鉄道部もかなり大きな口を叩いていた。地方政府が建設費用の何割かを負担すれば、中央から予算が下りると言われていたのに、鉄道関連の予算が大幅に削減された今、すっかり当てが外れた形となった。

さらに悲惨なのは途中まで建設が進んでいたプロジェクト。巨額の資金を投じてせっかく作ったものを取り壊さなければならない。しかも、取り壊しの費用は地方政府が全額負担する羽目になってしまった。こうした地方政府による「尻拭い」はこれからもしばらくは続きそうだ。(翻訳・編集/NN)

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