中国はやはり日本に学ぶべき―エズラ・ヴォーゲル氏

Record China    2011年9月17日(土) 8時38分

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15日、米国の著名な社会学者、エズラ・ヴォーゲル氏は、世界第2の経済大国になった中国に対して「日本が米国より優れている点を積極的に学ぶべきだ」と主張した。写真は安徽省のセメント工場。

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2011年9月15日、日本や中国の研究で知られる米国の社会学者、エズラ・ヴォーゲル氏は「中国はやはり日本に学ぶべき」との見解を示した。環球時報が伝えた。以下はその内容。

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日本の家庭状況を調査する目的で、私は1958年に日本へ渡った。当時の日本はまだ貧しく、冷蔵庫やテレビを所有する一般家庭などなかった。調査のために私が接触した日本人は、裕福ではないが人情味豊かで誠実な人ばかり。彼らとは50年以上たった現在でも交流が続いているほどだ。

私の著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は世界中で大きな反響を呼んだが、「日本経済が世界で最強最大だ」という趣旨で書いた本ではない。日本経済の驚異的な成長の理由を米国人に伝えるため、日本が米国よりも優れている点を列挙したものだ。同書で指摘した日本国民の生活、教育、知識、資質のレベルは今もなお高い。さらに節約精神は米国よりも強く、米国人のような過度の消費志向はない。日本経済は現在も低迷を続けているが、成功を収めている企業は依然として数多く、世界一の産業分野も多々ある。公平で調和のとれた社会も、昔ほどではないにしても米国より上だ。

日本を追い越し国内総生産(GDP)世界2位の経済大国となった中国だが、日本が高度成長時代に見せた「米国より優れているところ」を積極的に学ぶべきであり、決して「米国の悪いところ」を学ばぬよう心してほしい。(翻訳・編集/本郷)

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