一人っ子政策は調整期に入る?基本策維持しつつ改善する方向―中国

Record China    2011年9月15日(木) 7時47分

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13日、中国誌・瞭望新聞週刊は、中国の「第12次5カ年計画(十二五)」の概要に、「一人っ子政策の基本国策を維持したまま、次第に改善を加えていく」と明記されていると伝えた。写真は10年5月、湖南省で撮影。「良好な人口環境をつくろう」とのスローガン。

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2011年9月13日、中国誌・瞭望新聞週刊は、中国の「第12次5カ年計画(十二五)」(2011〜2015年)の概要に、「一人っ子政策の基本国策を維持したまま、次第に改善を加えていく」と明記されていると伝えた。これについて同誌の記者が、中国人口学会常務副会長兼中国人民大学社会・人口学院学長の鋤[振武(ヂャイ・ジェンウー)教授を訪問しインタビューを行った。以下はその概要。

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■政策の調整時期

人口抑制政策の調整は、高齢化の速度を緩めることができるだけではなく、家庭構成と男女人口の偏りを改善し、さらに人々の第2子出産願望を叶えることも可能になる。しかし、政策によりこれまでに得た成果が無駄にならぬよう、また急激な人口増加や人口構成上の問題が起こらぬよう、時間をかけ、段階を経て調整を行う必要がある。

■中国の許容人口数

中国の人口は30年前と比べ、10億人から13億人へと飛躍的に増加した。しかし、食糧生産能力と土地利用率の向上により、政策実施前よりもその生活水準はさらに向上した。同時に、石油・鋼鉄・化学肥料などを大量に消費するなど、環境に与える影響も大きくなっている。また、化学肥料の過剰使用による食品安全問題が発生するなど課題は多い。したがって人口増加を抑えることが、環境保全、経済発展のためにも重要となってくる。15億人をピークに徐々に下降するのが望ましい。

■20〜50年後の人口構成

40年後に高齢者の数が最高の4億人に達した後、高齢者人口は減少し、人口構成は改善されると予想されている。さらに、経済発展とともに自然に人口が緩やかに減少すれば、中国の発展にとってより有益となるだろう。(翻訳・編集/AN)

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