工業用の亜硝酸塩をレストランが誤用、食中毒が頻発=徹底防止を呼び掛け―中国衛生部

Record China    2011年9月7日(水) 22時8分

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6日、中国各地で人体に有害な「亜硝酸塩」による食中毒が頻発していることから、中国衛生部が注意を呼びかけている。写真は国家基準の150倍の亜硝酸塩を含んだフライドチキンを無許可で販売し、1歳半の女児を死亡させ、過失致死罪に問われている男の裁判。

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2011年9月6日、中国各地で人体に有害な「亜硝酸塩」による食中毒が頻発していることから、中国衛生部が公式サイトで注意を呼びかけている。中国新聞網が伝えた。

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それによると、今年上半期に報告された食中毒事件は「亜硝酸塩」によるものが大半を占めた。発生場所は工事現場の賄いや規模の小さい食堂が最も多く、集団食中毒事件に発展するケースが目立った。家庭での食中毒は、農薬に汚染された食品や毒キノコなど毒性のある植物を食べたことによるものが多かった。

亜硝酸塩は「工業塩」と呼ばれる白色不透明の結晶体。ハムやベーコンなどに食品添加物として使用。毒性は比較的強く、0.3〜0.5グラム摂取すると中毒症状を起こし、3グラムほどの摂取で死に至る。妊婦が摂取すると胎児に奇形などの影響が生じる可能性も高い。

中国ではこの工業用の塩である亜硝酸塩をレストランなどが間違って使用し、集団食中毒事件を引き起こすことも多い。そのため、衛生部は食堂などの飲食業者に対し、工業用塩の購入、使用を厳しく禁じるとともに、工事現場での工業用塩の管理徹底、食品添加物として使用する際も生産や流通の段階で厳しく管理するよう求めた。(翻訳・編集/岡田)

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