<故宮博物院>貴重な古書が100冊以上も行方不明に、「職員が盗んだ」との告発も―北京市

Record China    2011年8月26日(金) 9時58分

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24日、北京の故宮博物院で、学術的価値の高い古書が100冊以上も「行方不明」になっている問題で、「職員が盗み出した」とする内部告発があった。写真は展示品の盗難事件があった故宮「斎宮」に続く唯一の門「仁祥門」。事件以降は固く閉ざされたまま。

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2011年8月24日、中国・北京市の故宮博物院で、学術的価値の高い古書が100冊以上も「行方不明」になっている問題で、「職員が盗み出した」とする内部告発があったことが分かった。京華時報が伝えた。

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告発したのは「故宮の職員」を名乗る人物。それによると、故宮で2007年、学術的価値の高い古書を収蔵する「善本書庫」で100冊以上の古書が紛失していることが判明、これを同院の陳麗華(チェン・リーホワ)副院長に報告したが、すぐに「それ以上調べるな」と圧力をかけられた。

この人物は、紛失の原因は職員の持ち出しだと訴えている。「書庫の関係者が頻繁に持ち出すのを見た」という。2000年の時点ではきちんと保管されているのが確認されていることから、わずか7年間で100冊以上の古書が行方不明になったことになる。

このほか、故宮にある国家一級文化財(国宝に相当)の「宋代の皿」が職員のミスで割れていたことを1番最初にネット上で暴露した「竜燦(ロンツァン)」さんは、これら古書は文化財の価値が高騰するにつれ、これを金儲けのチャンスと考える一部の職員たちにとり、格好の「獲物」と化していたと指摘する。

竜燦さんによると、1950年代から多くの専門家や愛好家が善本書庫から古書を借りて行き、大半は返却されていない状態。しかも、古書の「貸し出し」は今でも続いているという。(翻訳・編集/NN)

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