Record China 2011年8月18日(木) 15時1分
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17日、中国が初の空母を所有したことに懸念を表す記事を独メディアが掲載している。中国は海洋資源などをきっかけに16の紛争当事者となっている。写真は中国の空母。
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2011年8月17日、新華網によると、ドイチェ・ヴェレ中国語サイトやディー・ツァイトが、中国が初の空母を所有したことに懸念を表す記事を掲載している。空母は中国の台頭を象徴するとともに、海軍の存在が日増しに重要となっていることや、国際戦略の衝突する中心が大西洋からインド洋や西太平洋へ移ったことを象徴しているという。
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中国はインドがアンダマン諸島周辺を封鎖して中国のインド洋を通じた海上ルートを遮断する可能性を懸念しており、そのため80年代からパキスタンへの軍事協力や武器供与を行ってきた。さらに、バングラデシュのチッタゴン港、スリランカのハンバントタ港、ミャンマーのシットウェ港の建設に関わっているほか、パキスタンのグワダル港に海軍を駐留させる動きもあり、軍事的な立場の増強や海上ルートの確保を図っているとインドのアナリスト、ブラーマ・チェラニー氏は指摘している。
また、中国は海南島やベトナムからほど近い場所に大型海軍基地も建設しており、ベトナムはかつて争った米国との関係を深め、インドもベトナムへのミサイル供与や、日本、オーストラリア、インドネシア、シンガポールなどの国々と軍事的な関係を深め、中国の軍事拡張に対抗しようとしている。
ドイツの国防専門誌は、海洋資源などをきっかけに中国が現在16もの地域の紛争で当事者になっていると指摘。日本や台湾とは尖閣諸島(釣魚島)を、ベトナムと台湾とは西沙諸島を、ベトナムと台湾、マレーシア、フィリピンとは南沙諸島を争っており、中国が強硬な姿勢に出るほど、他の国々が結束していく構図となっていると指摘した。(翻訳・編集/岡田)
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