Record China 2011年8月18日(木) 6時58分
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13日付のマレーシア紙は、中国の現代化と都市建設における景観至上主義について、表面的な都市化ばかりを優先し、地下の下水システムがおろそかになっている問題を報じた。写真は11年8月、中国山東省の某都市。
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2011年8月13日、マレーシアの中国語紙・南洋商報は「メンツ重視、中身軽視、バツが悪い中国の都市の境遇」と題した記事を掲載し、中国の現代化と都市建設における景観至上主義について、表面的な都市化ばかりを優先し、地下の下水システムがおろそかになっている問題を報じた。16日付けの中国新聞網が伝えた。
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今年の夏、中国では多くの都市が暴雨により冠水した。このような状況は、急激に現代化を進める中国の都市建設の欠点を浮き彫りにした。地上の外観ばかりを重視し、地下の下水網を軽視する傾向は、中国の都市部における共通の欠点だ。
健全で科学的な都市建設にとって、都市の血管、骨格や筋肉と言える地下のインフラ建設は絶対不可欠であり、それは中国の伝統的な「陰陽」思想による調和の概念とも重なっている。
パリやロンドンなど、欧州の発達した都市では18〜19世紀にもなると、地上の発展と共に下水システムや地下鉄工事が進んだ。感染症防止や衛生も目的とし、結果、地下にも一大都市空間が形成され、その調和が都市の繁栄を陰で支えて来た。中国でも宋代には、素晴らしい下水システムが存在した。江西省カン州市に作られた「福寿溝」と呼ばれる下水網は現代でも機能を発揮し、水害から街を守っている。この古人が考え出した排水システムは、北京・広州・杭州・武漢などの近代化した大都市にも負けていない。
また、長江流域の大都市・武漢市(湖北省)では、水害にあった経験を教訓に120億元(約1500億円)を投じて下水システムの改善を行う。武漢市が中国の都市建設の近代化における一つのモデルとなることが期待されている。(翻訳・編集/若林亜希)
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