中国の空母所有、米国の軍事専門家の反応は?―米メディア

Record China    2011年8月16日(火) 12時1分

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14日、中国にとって初の空母「ワリャーグ」が試験航行を終えたが、米国の軍事専門家やアナリストはこの空母に大きな関心を寄せている。写真は試験航行を終え、大連の港に戻った空母。

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2011年8月14日、中国初の空母「ワリャーグ」が初めての試験航行を無事終了させ、遼寧省大連市の港に戻った。米国の軍事専門家やアナリストは「中国の空母所有は将来、アジア地域における米国の権益を脅かす存在になる」と警戒。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語電子版が伝えた。

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初の空母「ワリャーグ」に関する中国国内の報道は極めて低調で、周辺国や世界に与える影響を考慮したと思われる。しかし、米国側の反応は素早かった。中国軍事問題のスペシャリスト、リチャード・フィッシャー氏は「この空母はすでに海上支援作戦に参加できる能力を備えている。中国は今後5年から10年以内に少なくとも2隻の国産空母を建造することが可能だ」と指摘。「米国が空母を1隻建造するのに5年から8年は必要。米中の軍事力バランスが崩れれば、アジア地域は不安定になる」と警告する。元米海軍戦争大学戦略研究所研究員のゲイブ・コリンズ氏は「強大化する中国の軍事力は、領土や領海で中国と争っている周辺国に妥協を迫るもの。米国は中国の動向に細心の注意を払うべきだ」と提言している。

しかし「空母が試験航行したからといって、ただちに脅威に感じる必要はない。米中の軍事バランスが崩れることはない」と主張する専門家も少なくない。アジア問題研究家のディーン・チョン氏は「国連の常任理事国のなかで空母を持たないのは中国だけだった。中国は軍事上空母が必要なのではなく、大国や強国の象徴としての空母が欲しかっただけだ」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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