世界の緊張は「空母」そのものでなく中国の意図に対して―海外メディア

Record China    2011年8月16日(火) 8時9分

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14日、環球時報は中国の空母「ワリャーグ」に関する各メディアの報道を紹介した。写真は14日、試験航行を終えて大連に帰港したワリャーグ。

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2011年8月14日、環球時報(電子版)は、中国の空母「ワリャーグ」に関する各メディアの報道を紹介した。

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香港メディア「アジア・タイムズ・オンライン」は11日、「中国空母の高慢と偏見」と題した記事を掲載した。空母の用途について、「米国の軍事関係者の大多数の意見は、護衛、テロ対策、緊急救助、他国への威嚇などで一致している」と紹介している。

「1949−2010年解放軍海軍作戦系統技術」の著者の1人であるJames Bussert氏は「中国海軍の主要任務は南シナ海の制御とその海域の主権の擁護であり、空母は米国に対抗するためのものではない。中国は旧ソ連が所有を試みた世界における海洋責任を求めていない。ワリャーグは新たに建造する空母の人材育成と訓練の場になるだろう」と指摘している。

さらに記事は、最も懸念されるのはワリャーグのエンジン故障や実戦の航行速度が出せないリスクが極めて高いことであるとし、旧ソ連時代に建造された姉妹艦「アドミラル・クズネツォフ」の故障の多さを例として挙げている。

また、米誌タイムは10日、「問題頻発の水域:なぜ中国海軍はアジアを緊張させるのか」と題した記事を掲載。シンガポール・南洋理工大学の軍事評論家の言葉として「ワリャーグは中国の意図を天下に知らしめた」と紹介している。

しかし一方で、ワリャーグが停泊している大連からは、好戦的な状況は何も伝わって来ず、単に「人口世界最多の国が公海上でその地位を享受する時期がやって来た」という感じが漂っているだけであるとも伝えている。

また、記事は「人口13億人を誇る国としては、これ(空母1隻)だけでは不足だ」との現地住民の声を紹介し、世界の国々を緊張させているのは空母そのものではなく、まさにこの観念だと指摘している。(翻訳・編集/HA)

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