これでやっと安全第一に?高速鉄道の最高時速、9月ごろから全面減速か―中国

Record China    2011年8月11日(木) 16時56分

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10日、中国の高速鉄道が安全性確保のため、9月ごろから全面的に減速する決定が間もなく下されると中国メディアが報じた。写真は5日、上海虹橋駅に停車中の高速鉄道。

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2011年8月10日、中国広東省のニュースサイト・南方網は中国鉄道部の内部事情を知る人物の話として、中国の高速鉄道が安全性確保のため、9月ごろから全面的に減速する決定が間もなく下されると報じた。

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それによると、中国鉄道部は北京・上海間、天津・北京間、上海・杭州間の3路線以外の高速鉄道や旅客路線について、すべての最高時速を減速させる決定を間もなく下すという。具体的には、車両の種類によって異なるが、例えば鄭州西安間は現行の最高時速300キロを250キロに落とすことになる。

この路線で採用されている車両はCRH2C型。川崎重工の新幹線技術を導入したものだが、匿名希望の鉄道専門家は、この型は導入当初から時速220キロまでという設定で、最高でも250キロが限度だったはずだと指摘する。メーカーの中国南車は時速300キロまで可能としているが、この話が事実なら最初から危険な状態で営業していたことになる。

今年2月に鉄道部長に就任した盛光祖(ション・グアンズー)部長が最初に着手したのは安全性の確保。高速鉄道を減速させ安全性を高めようとしたが、鉄道部内部では反発も起きていた。

また、中国政府は先月23日に浙江省温州で起きた高速鉄道事故を受け、事故調査グループのほかに専門の鉄道安全評価グループも設置。8月中旬から、中国全土を走る鉄道の安全性に関する調査を始める。

中国の鉄道は1997年から、規模も速さも飛躍的な成長を続けてきた。減速措置はこれに逆行する形で、初めての「曲がり角」になるといえる。(翻訳・編集/NN)

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