珠江デルタの工場、30%が生産停止状態に=欧米の玩具安全基準引き上げや人件費増で―中国

Record China    2011年7月27日(水) 7時21分

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25日、珠江デルタの工場は30%が生産停止、あるいは半生産停止の状態に追い込まれていることが分かった。写真は数人しか働いていない広東省東莞市の下着工場。

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2011年7月25日、広州日報によると、広東省東莞市の玩具メーカー「素芸」と繊維メーカー「定佳」が突然倒産したことで珠江デルタ企業の経営状況に注目が集まったが、深セン市と東莞市の企業への聞き取り調査を行ったところ、珠江デルタの工場は30%が生産停止、あるいは半生産停止の状態に追い込まれていることが分かった。

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7月20日にEUが玩具の安全基準を引き上げ、8月には米国でも基準が引き上げられることになっており、輸出先の8割が欧米各国である中国の玩具メーカーにとっては検査などで5〜10%のコスト上昇となり、現在以上に厳しい状況になることが予想されている。東莞市のある玩具メーカーの社長は「コストの上昇で利益がまったく出なくなってしまう」と話している。

また、人件費の上昇も経営を圧迫している。深セン市のあるメーカーでは人件費コストが35%以上も上昇し、さらに石油製品などの原材料価格の高騰によるコスト高も大きな負担となっており、同社の社長によれば、身近な工場の30%が経営存続の危機に陥っているという。(翻訳・編集/岡田)

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