「JRに批判殺到も乗客のツイートで世論が大逆転!」、信越線の立ち往生を中国メディアも伝える

Record China    2018年1月17日(水) 16時20分

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15日、中国の自メディア・日本窓は、新潟県で豪雪により電車が立ち往生したトラブルへの対応を巡ってJR東日本への批判が集中する中で、ある乗客が発信したツイートによって世論が大逆転したと伝えた。資料写真。

2018年1月15日、中国の自メディア(新興メディア)・日本窓は、新潟県で豪雪により電車が立ち往生したトラブルへの対応を巡ってJR東日本への批判が集中する中で、ある乗客が発信したツイートによって世論が大逆転したと伝えた。

11日午後7時ごろ、信越線を走行中の4両編成の列車が積雪によって動けなくなり、乗客430人余りが翌朝まで約15時間に渡って閉じ込められた。幸い車内には電気が通っており、トイレも使用可能だったが、体調不良を訴える乗客もいた。列車は12日午前10時25分にようやく再始動。300メートル前方の無人駅まで運転し、乗客が降ろされた。

記事は「日本全体が乗客の状況に注目するとともに、ネット上ではJR東日本の対応を批判する意見が噴出した」とし、「人海戦術で除雪を」「危機対応能力がゼロ」「国土交通省は厳しく対処せよ」などの批判が2日間にわたり飛び出したことを伝えた。JR東日本新潟支社は12日に緊急記者会見を開いて謝罪するとともに、付近に車両の入れる道がなかったことや、最寄り駅が無人駅であることから乗客の安全を考慮したと釈明した。

しかし、乗客たちの思いは違ったようだ。記事は「メディアやネット上に渦巻く批判の一方、当時の乗客たちからは続々とJRの対応を称賛する声が寄せられた」と紹介した。

ある乗客がツイッターに投稿した長文には「(運転士は)応援が来るまで一人で乗客の対応をして、一人で除雪作業をしていた。みんなですればいいなんて思うが、素人が手伝ったら余計なけが人まで増えてしまう」「車内や外を必死で駆けめぐる運転士さんは長時間とはいえ、ただ座ったり立ったり寝たりしているわれわれよりはるかに大変だっただろう」「車内放送からは疲れが分かり、一部の方からは『頑張れ!。頑張れ!』と励ましの声も挙がっていた」といった当時の状況が記されており、その乗客は「あなた方のおかげで安心して待つことができました。本当にありがとうございました!」とJR職員に感謝の言葉をつづっている。

また、別の乗客も駅に着いた後に「代行バスが来たとのことで改札へ。駅員さんが一人一人に頭を下げて、お水とチョコレートくれました。駅員さんも大変なのに…。泣きそう、ありがとう」とツイートしている。

そして、この投稿によってそれまでの痛烈な批判がぱたりと止み、逆に「なんでも批判から入るのは現代の悪習」「JRにも過失はあるが、今回の対応はベストだった」「あの状況で乗客を降ろしても、2次災害を増やすだけ」「JRの努力は、きっと乗客が一番分かっているのだろう」といったコメントが並ぶようになったと記事は伝えた。

最後に今回の件について、「430人の乗客の安全を守り、非難を受けると弁解せずにまず謝罪したJR。日本人の仕事に対する真剣さには、確かに敬意を覚える」と評している。(翻訳・編集/川尻

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