Record China 2011年7月20日(水) 12時59分
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17日、日本三大祭りの一つ、京都祇園祭の山鉾巡行が京都市中心部で繰り広げられた。写真は祇園祭りの様子。
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2011年7月17日、日本三大祭りの一つ、京都祇園祭の山鉾巡行が京都市中心部で繰り広げられた。6年ぶりの日曜巡行で、20万人(京都府警発表)が沿道を埋めた京都に私はいた。
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山鉾は四条烏丸周辺に集結し、「エンヤラヤー」の掛け声を合図に先頭の長刀鉾(なぎなたほこ)が東に進み始めると聞いていたが、四条の人出が一番多いと聞き、私は三条で待つことにした。炎天下で待つのはかなりきつかったので出足が遅くなってしまい、巡行の先頭を見逃してしまったが、初めて見る山鉾の巡行は迫力があり感動した。
「祇園祭に来たらこれは見ないと」と言われた、進行方向を90度変える「辻回し」は圧巻だった。大きな車輪に竹を差し込んで方向転換をする姿を一目見ようと、「辻回し」を行う交差点の観客は、さながらディズニーランドのパレードを見るように朝早くから最前列を陣取り、今かいまか、と待っているのだ。1つの鉾が角を転回するのに10分はかかるというのんびりしたもので、「だんじり」のような激しいものとはかなり違うが、掛け声とともに少しずつ方向転換する様子は感動の頂点だった。
鉾を飾る装飾品―ベルギーで織られたタペストリーや中国の段通など、朱印船貿易を通じて京の町衆が集めたものなのだそうだ。さらに私は、中国と深い関係のある山鉾がいくつかあることに驚いた。
中国・晋時代の琴の名手・伯牙が斧をもった人形で現れる「伯牙山」
中国の史話にある、貧しくて母と子を養えない郭巨と紅白の牡丹の花を持つ童子が愛らしい「郭巨山」
見送りも中国・明時代のものとされ、中国からもたらされた豪華な雲中の竜、青海波と麒麟を精緻な刺しゅうで水引を描いた「山伏山」
そして、唯一のからくりが人気の「蟷螂山」は、中国の君子の故事が出典。拍手をすると蟷螂が動く姿は愛らしく、一番人気のようだ。
千有余年にわたり引き継がれている祇園祭は、まさに京都が世界に誇る貴重な文化遺産だと思った。(記事/柚音)
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