東日本大震災が在日中国人の人生を変えた、子どもの将来設計も練り直し―華字紙

Record China    2011年7月20日(水) 6時4分

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18日、日本の華字紙は、東日本大震災が在日中国人の人生観や価値観、将来設計を変えたと報じた。写真は3月15日、仙台から中国大使館が手配したバスで避難する在日中国人たち。

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2011年7月18日、華字紙・中文同報は、東日本大震災在日中国人の人生観や価値観、将来設計を変えたと報じた。以下はその内容。

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震災後、自然との触れ合いで心の傷を癒そうとする人たちがいる。人気気功師、朱剛(ジュー・ガン)氏を中心とする「朱グループ」のメンバーだ。最近はほぼ毎週、関東周辺の山を登っている。大自然の中に身を置くと、悩み事も吹き飛ぶという。震災を経て多くの在日中国人は世の無常を感じ、今ある命に感謝することを覚えた。彼らは私利私欲にまみれた俗世間を離れ、自然に親しみ、友人と語らい、人生を楽しもうと考えている。

親のありがたさをしみじみと感じた人もいる。千代田区在住の木下暁陽さん。湖南省長沙出身で元の名を「李暁陽」という。震災から3日後。弟から電話があり「両親が帰ってこいと言っている」と聞く。間もなく両親から入手困難な中国行きのチケットが送られてきた。「年老いた両親をもっと大事にしようと思いました。震災前は親孝行が足りなかったと反省しています」と話す。

中国残留孤児の明石さん一家は家族全員が日本国籍を取得し、3世代で幸せに暮らしていた。だが、放射能漏れ事故により平穏な生活も終わりを迎える。小さい孫たちを連れ急きょ中国に戻った。息子夫婦は仕事があるため、日本に残っている。「日本政府はまだ事故の終結を宣言していない。孫たちは中国で育てた方が良い」と決意した。

在日20年になる羅さんの高校生の娘は日本生まれの日本育ち。高校卒業後は米国留学か、日本の大学か進路を迷っていたが、震災後は日本に残るという選択肢は消えた。今は中国の大学に行かせることも検討中だ。このほか、小学生や中学生は震災後すぐに中国に戻った子が多い。在日中国人の親の中には、子どもの将来の軸を中国に置くのか日本に置くのか迷う人も多かったが、震災後は迷わず中国と考える人が増えたという。(翻訳・編集/NN)

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