江沢民氏の「死亡」報じた香港テレビ局、大株主は江氏の親せき―香港紙

Record China    2011年7月9日(土) 18時6分

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7日、中国の江沢民前国家主席の「死亡」を報じ、その後撤回した香港のテレビ局ATV。実は同局の大株主が江前国家主席の親戚であることが報道の信ぴょう性を高めていた。写真は09年10月、北京首都博物館に飾られた歴代指導者4人の肖像画。

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2011年7月7日、香港のテレビ局ATV(亜州電視)による江沢民(こう・たくみん)前中国国家主席の死亡報道は香港、日本、韓国、米華字メディアなどが争うように転載、瞬く間に世界を駆け巡った。実は同局の大株主は江前国家主席の親せき。これが、一連の“誤報”に信ぴょう性を持たせた。香港紙・明報が伝えた。

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ATVは6日夕のニュースで江前国家主席の「死亡」を独占報道。この“ビッグニュース”は各国メディアにこぞって転載され、あっという間に世界中を駆け巡った。だが、中国の官製メディアである新華社がこれを否定。これを受け、ATVは報道を撤回し、江前国家主席とその家族に謝罪、事実上の誤報を認めた形となった。

実はATVの大株主である王征(ワン・ジョン)氏は、江前国家主席の親せきにあたる。王氏の母親、王雲飛(ワン・ユンフェイ)さんは江前国家主席の夫人、王冶坪(ワン・イエピン)さんといとこ同士という関係だ。そのため、ATVによる北京報道は常に一目置かれる存在だった。

今回の“誤報”に各国メディアが飛びついたのもこうした背景があったためだとみられる。王氏は今回のATVの“失態”について、自らもATVの報道で初めて知ったと釈明。だが、香港社会でこうしたことが起こるのは避けがたいことだと擁護、王氏の口からは謝罪の言葉は出て来なかった。(翻訳・編集/NN)

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