中国・欧州関係は悪化に向かう、パンダ外交ですら救えない対立の構図―SP紙

Record China    2011年7月10日(日) 5時33分

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4日、温家宝首相の欧州訪問など関係を深めている中国と欧州。しかし長期的に見れば、対立の可能性はむしろ高まっているという。写真は成都パンダ繁殖基地。

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2011年7月4日、シンガポール英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは「パンダ外交も中国と欧州の亀裂を埋められない」と題した記事を掲載した。8日付で環球時報が伝えた。

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先日、中国の温家宝首相は欧州を歴訪、巨額の貿易契約をまとめた。人権に関する懸案は解決されていないが、現実的な利益の方がより大きな比重を占めるようになったとも言える。

しかし、その陰にある信頼危機の根はむしろ大きくなるばかりだ。ギリシャ債務危機に際して中国は支持を表明したとはいえ、中国の対欧州直接投資は2010年で60億ドル(約4836億円)と米国の4分の1に過ぎない。

また、中国市場への輸出が活発なドイツ、得意の保険と金融を売り込みたいが規制に邪魔されている英国など欧州域内の利害関係もばらばら。欧州南部の国は中国の利益にあずかる機会はなく、中国が欧州の南北格差を拡大させているとも言える。

ある専門家は、長期的に見れば中国・欧州関係は今後緊張へと向かうと予想する。中国得意のパンダ外交でさえ、この流れは止められないのではないかと話し、あるエピソードを紹介した。

中国政府が英国にパンダ2頭を貸与すると発表した時、ロンドンの著名記者サイモン・ハガート氏はこう書いている。「あのイヤなパンダがまた来た。……奴らは交配もしないし、何もやろうとしない。いつも不機嫌そうにいるだけだ」、と。(翻訳・編集/KT)

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