Record China 2006年5月10日(水) 2時47分
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竜脊嶺・桟道。
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竜脊嶺は山西省晋中市介休市(県)綿山に位置する。竜脊嶺は景勝地、この山で修行した人が仙人になった、という伝説で広く知られるが、最も有名なのが、介子推である。介子推は紀元前七世紀、春秋時代の人。のちに晋の文公となる重耳が亡命し、九年間諸国をさまよったとき、側近たちと共に介子推は彼を刺客から守り、食を探すなど大きな働きをした。「重耳が流亡の途上飢えて動けなくなったとき、自分の腿肉を割いてスープを作った」という。晋の国王になった、晋文公(重耳)は自分に従って諸国を巡った者に恩賞を授けたが、側近でなかった介子推の働きを彼は知らず、介子推は恩賞からはずされてしまった。介子推は何も語らず、官を捨て母とともに綿山に隠居した。
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一年後に介子推の功績を知った文公は、介子推と母が綿山にいると聞いて山に向かうが、避けて会おうとしなかった。文公は、山の三方から火を放てば、その間から介子推が出てくるだろうと考えたが、火は燃え広がり、焼け跡の中、大樹の下で介子推と母は抱き合って死んでいた。文公はこれを悔やみ、清明節(旧暦4月5日)前の二日間を「寒食節」と定め、火を通さない物を食べるよう全国に号令し、追悼の意を示した。現在、竜脊嶺は観光地として開発され、桟道が設けられている。
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