中国周辺の安全環境に新たな変化=南シナ海で風雲再び、日本は権力争いに終始―中国誌

Record China    2011年6月28日(火) 7時37分

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27日、中国の時事週刊誌は、中国の周辺安全環境に最近、新たな変化ともめ事が増えたと論じた、中国現代国際関係研究院世界政治研究所の陳向陽・副研究員の寄稿記事を掲載した。写真は中国新疆ウイグル自治区の国境警備隊。

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2011年6月27日、中国の時事週刊誌「瞭望」は、中国の周辺安全環境に最近、新たな変化ともめ事が増えたと論じた、中国現代国際関係研究院世界政治研究所の陳向陽(チェン・シアンヤン)副研究員の寄稿記事を掲載した。以下はその内容。

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中国の周辺環境は目下、「東緩」「西安」「南乱」「北穏」といった様相を呈し、不安定要素が増大している。我々は高度で冷静な「大周辺戦略」をとり、慌てずに対処することが必要だ。

まず、日本は未曽有の震災と権力争いに手いっぱいで、とても対外的に無茶をするとは思えない。これが「東緩」とした理由だ。「西安」とは中央アジアとの関係が安定しているという意味。これは上海協力機構の功績が大きいだろう。「北穏」はロシア、モンゴルとの関係が順調に深まっていることを指す。そして、「南乱」とは南アジアでの不安定な新局面に加え、南シナ海情勢が緊迫化したことを言う。

南アジアはテロの脅威と背中合わせで、アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の死亡後も、米国はパキスタンに対する監視を緩めていない。東南アジアも、陸・海で不穏な空気が漂う。陸ではミャンマーとカレン族が中国との国境付近で交戦し、新たな難民を生み出している。海では「南シナ海風雲」が再び巻き起こり、勢いを増している。

そして、中米日の三角形に新たな動きがあった。米国と日本は東日本大震災以降、同盟関係を強化。南シナ海問題でも中国に対し「他国の船舶への妨害行為を停止するよう」不当な要求をしている。一方、中国と米国も25日にアジア太平洋地域問題をめぐる初の協議をハワイで実施している。

これに対し、中国は剛柔合わせた姿勢を取ることが大切だろう。「平和的な発展の道」を進む中国だが、自身の正当な利益を守るための自衛的反撃に出ることは排除しないということを内外にはっきり示すべきだ。なるべく早く周辺諸国の目を覚まさせ、幻想と錯覚を打ち砕かなければならない。

また、「経済的には中国に頼り、安全保障上では米国に頼る」隣国たちにこれを是正するための特効薬を与えなければならない。中国の権益を侵す国には容赦なく経済制裁を加え、相手の急所をピンポイントで攻め込むべきだろう。(翻訳・編集/NN)

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