Record China 2011年6月27日(月) 16時0分
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27日、中国科学技術部はバイオディーゼルの原料として有用な植物147種のリストを公開した。
2011年6月27日、中国科学技術部はバイオディーゼルの原料として有用な植物147種のリストを公開した。これは、中国科学院など19機関が2008年から取り組んでいた「バイオディーゼル植物と関連微生物資源の調査収集および保存」プロジェクトの成果の一つで、国内には将来エネルギー源になりうる作物資源が豊富に存在していることが明らかになった。中国の各メディアが伝えた。
同プロジェクトの責任者を務める中国科学院華南植物園の◆(形のへんにおおざと)福武研究員によれば、中国国内には種子植物やシダ植物といった維管束植物が約3万種あるが、このうちバイオディーゼルの製造に適した植物は1500種ほどだという。プロジェクトメンバーは、09〜10年にかけて全国30省(市・自治区)400カ所以上で延べ800回を超える野外調査を行い、930種1900サンプルを採取した。
今回公表された147種は、生育規模、油脂含有率、成分組成、用途などの指標が示されており、最も油脂含有率が多かったのは「浙江新木姜子」(クスノキ科シロダモ属の常緑中高木)の種子で81%だった。上位8種の油脂含有率は65%以上で、調査した930種のうち434種が30%以上だった。
現在中国で利用されるバイオディーゼル用植物の多くは海外からの輸入品種であるため、気候や環境条件に左右され大規模な栽培に至っていない。しかし国内各地に自生する植物であれば大規模栽培も容易で、農民の収入増加にもつながる上、生態環境の改善にも効果があると期待される。(翻訳・編集/JX)
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