Record China 2011年6月16日(木) 13時1分
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14日、香港出身の政治学者、林泉忠氏は「日本は3度目の復興を果たすのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は3月24日、津波被害の爪痕が残る岩手県釜石市。
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2011年6月14日、香港出身の政治学者、林泉忠(りん・せんちゅう)氏は「日本は3度目の復興を果たすのか?」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。以下はその内容。
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日本が未曽有の大震災に見舞われてから3カ月がたった。この間、国際世論は震災後の日本について、悲観論と楽観論が二分した。本文では主に楽観論を展開していきたい。世界でも類を見ない民族性を持つ日本人がこれで終わりになるわけがないからだ。この民族は挫折が大きければ大きいほど奮起する。彼らにとっては「亡国」の危機に面した時こそ、再び台頭するチャンスなのだ。
事実、過去半世紀を振り返ると、日本は2度も大きな危機から復興している。「亡国」に瀕(ひん)した東方の島国は不屈の精神を発揮し、わずかな期間で危機を乗り越え、世界の一流国の仲間入りを果たしたのだ。また、今回の震災では日本人の自己管理能力の高さに世界中が驚かされた。史上まれにみる災害を前にしても秩序を崩さない日本人の姿が世界中に無言のメッセージを伝えた。「この民族は必ず3度目の復興を果たす!」と。
だが、日本は「滅亡」に向かってはいないものの、黙っていても復興を遂げるというわけでもない。明治時代や戦後初期とは置かれている環境が違うからだ。当時と違い、今はアジア経済の中心が日本から中国へと移行している。日本がなぜ「失われた20年」に陥ったのか。それは時代の変化に順応できず、国際化が遅れ、「保守」に回ってしまったからだ。
菅直人首相は震災前、日本は3度目の「開国」を迎えると宣言した。筆者は日本がこの苦境から脱するには、内向きで保守的な古い思想を変えられるかどうかにかかっていると考える。日本は今回の震災で落ちぶれることはないが、地震と津波の衝撃が日本に新たな思想をもたらすかどうか、もう少し観察していきたいと思う。(翻訳・編集/NN)
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