2011年6月10日、ベトナム国営紙「Dat Viet Daily」は、13日にベトナム中部沿岸部で6時間の実弾演習を行うと発表した。中国への対抗措置とみられている。スプラトリー諸島（南沙諸島）など南シナ海問題をめぐる中国とベトナムの対立はさらに緊張の度合いを高めている。10日、北米華字ニュースサイト・多維ニュースが伝えた。

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長年の領土係争地であるスプラトリー諸島だが、5月よりベトナム調査船が中国監視船の妨害活動を受けるなど、問題が一気に表面化してきた。ハノイでは在ベトナム中国大使館前で数百人規模のデモが実施された。また中国人ハッカーがベトナム外交部旗下の複数サイトを攻撃。トップページを五星紅旗に書き換えるなど改変している。

中国側、ベトナム側ともに、スプラトリー諸島の領有権が自国に属していることは「明白」だと繰り返し、相手国の「主権侵害」を批判している。こうした動きにメディアやネットユーザーも呼応、態度を硬化させている。中国ウェブメディアのコラムには「一戦やむなし」といった戦闘を呼びかけるようなものまで現れた。（翻訳・編集/KT）