Record China 2011年6月10日(金) 20時31分
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9日、中国が世界に誇る世界遺産、万里の長城で11年間、ごみ拾いを続けている英国人がいる。ところが、皮肉なことにごみを拾えば拾うほど増えていくという悪循環に悩まされているという。写真は万里の長城。
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2011年6月9日、中国が世界に誇る世界遺産、万里の長城で11年間、ごみ拾いを続けている英国人がいる。ところが、皮肉なことにごみを拾えば拾うほど増えていくという悪循環に悩まされているという。北京日報が伝えた。
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英国人のウイリアム・リンゼーさんは今年も、周辺住民と共に万里の長城のごみ拾いを行った。リンゼーさんは11年前、「万里の長城の環境を守る会」を立ち上げ、地元村民6人を環境保護スタッフに任命、定期的にごみ拾いを行ってきた。
長城周辺の「写真以外は何もとるな、足跡以外は何も残すな」と呼び掛ける看板もリンゼーさんたちが立てかけたものだ。この10年で拾ったごみは数千キロ。だが、そんな呼び掛けもむなしく、少し前に行った調査では自分のごみを持ち帰った観光客はわずか25%だった。
皮肉なことにリンゼーさんたちの活動が裏目に出てしまっているようだ。観光客はごみ拾いのスタッフがいることで、かえってごみを持ち帰らなくなってしまった。ごみをわざわざ見える場所に置いて行く人、スタッフにごみを渡して行く人もいる。
万里の長城が綺麗になったとの評判を聞きつけ、観光客がさらに増え、その分ごみも増えていくという悪循環に陥っている。活動を始めたばかりの頃は、ごみを運ぶためのトラックは3カ月に1度レンタルすれば良かったが、今は1カ月に1度でないと間に合わない。
リンゼーさんは「観光客1人1人が、この偉大な奇跡を守ることを願っている。ごみのポイ捨てはどうか止めて欲しい」と訴えている。(翻訳・編集/NN)
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