2011年6月6日、福建省政府は、「道路交通安全の強化に向けた作業方案」を発表した。悪質ドライバーの取締りを強化するほか、民間修理工場や自動車学校の管理監督を徹底する。中国の各メディアが伝えた。

同省運輸局は運輸業の健全化を目的に、過積載や速度超過を繰り返したり、3人以上が死亡する重大事故を起こした運転手の実名を7月からインターネット上で公開する。さらにバスや工事用車両に対する抜き打ち検査を強化し、福州市では、乗車人数が定員より20％以上オーバーしていた場合、運転手の勤務を禁止し再教育を施すほか、制限速度を50％以上超過した場合、運転免許を即時取消すと定めた。

またドライバーの資質向上と運転免許試験の適正化を狙い、免許取得から3年以内に死亡事故を起こした場合、指導した自動車学校にも責任を問う。このほか、悪質な自動車修理工場を一掃するため、修理箇所が原因で事故が発生した場合は修理業者も責任を負うとし、中古部品を新品と偽って使用することがないよう廃車情報を公開するとしている。

同省の1〜5月の交通事故件数は4597件で、死亡者は1095人だった。飲酒運転の検挙数は、5月だけで酒気帯び運転が399人、酒酔い運転が302人に上り、うち7人が悪質であるとして逮捕されている。（翻訳・編集/JX）