<中国・少数民族の華>母系社会・通い婚を続けるモソ人(上)―四川・雲南省

Record China    2007年1月21日(日) 11時24分

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モソ人は雲南省と四川省にまたがる瀘沽湖のほとりに住む4万人弱の人々。彼らは母系社会を維持し、通い婚を行うことで知られている。

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四川省と雲南省の境、崇山の険しい峰々の間に、桃源郷のような所があるという。海抜2688mにたたずむ、面積50平方キロメートルの瀘沽(ルーグー)湖一帯だ。山々にぐるりと囲まれたこの湖は透明度が高く、「神秘の湖」とも言われている。中央部にはかわいい小島がたたずんでいる。周辺に住む人々はゆったりと船を漕ぎ、歌を歌いながら海藻を引き上げる。全く平和に満ちた光景だ。

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ここに暮らす人々は、自らをモソ(摩梭)人と呼ぶ。数が少ないため中国政府が規定した55の少数民族には数えられず、ナシ(納西)族の支族とされている。湖の四川省側と雲南省側にまたがって住み、人口は全体で4万人弱。モソ語を話し、チベット仏教と土着の宗教が交じり合ったダバ教を信仰する。

彼らは古来女神や女性の祖先をあがめ、女性を尊重する母系社会を維持してきた。大多数のモソ人の家庭で家を継ぐのは女性であり、母系中心の大家族を形成する。各家庭では最も公正かつ有能、信頼を得た家長が選ばれるが、それもみな女性であるという。

<中国・少数民族の華>シリーズでは、中国の少数民族が持つ文化や伝統、さまざまな表情についてお伝えしている。

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