2011年6月1日、香港紙・明報は、消費意欲の旺盛な中国人富裕層の好みに合わせた「超高級ハイテク便器」を米メーカーが開発したと報じた。

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記事によると、中国人富裕層向けに超高級ハイテク便器「Numi」を開発したのは、米Kohler社。価格は1台6400ドル（約52万円）。同社総裁は「中国の冬のトイレの寒さを解消するため、便座ヒーターや足元を温める機能を搭載した」とアピールする。このほか、中国人消費者の好みに合わせ、専用のタッチパネル式リモコンで音楽の再生や、便座の温度を自由に調節できるようにもした。ふたや便座の開閉もセンサー式だ。こうした努力が奏功し、同社の中国市場での売上高は2ケタ成長を遂げており、会社全体の5分の1を占める。

このほか、中国市場への依存度を日増しに高めているゼネラルモーターズ（GM）も、中国人消費者の好みに合わせ、ビュイック・ラクロスの室内空間を広めに設計したという。記事は、「中国人消費者の好みが各国メーカーの製品開発に影響を与えるようになり、中国に研究・開発拠点を置く企業も増えてきた」と指摘している。（翻訳・編集/NN）