激増する中国企業のブラジル進出、文化摩擦も急増―米メディア

Record China    2011年6月3日(金) 7時27分

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5月29日、AP通信は記事「中国のブラジル進出、文化の衝突が事態を複雑化させている」を掲載した。中国とブラジルの文化の違いが摩擦の要因となっている。写真は2011年4月、ブラジル大統領訪問時の天安門広場。

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2011年5月29日、AP通信は記事「中国のブラジル進出、文化の衝突が事態を複雑化させている」を掲載した。

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「仕事中におしゃべりなんかできませんよ」と中国人経営の雑貨店で働くブラジル人店員はそうこぼした。しかしその言葉とは裏腹に雪崩のように恨み言を話し始めた。「休暇?考えたこともないね。給料はいいし、残業代も払ってくれるけど、ブラジル人にはお金よりも大事なことがあることを中国人は理解しないんだ」「中国人の経営方針を見て、仕事の初日に辞めるブラジル人が結構いたよ」

中国とブラジルの経済関係は急速に緊密さを増している。中国企業の対ブラジル直接投資は昨年170億ドル(約1兆3800億円)と前年から60倍に膨れ上がった。進出に伴い、中国企業は現地労働者を雇用するようになったが、異なる文化の接触により摩擦も生じている。

ある調査によると、中国企業で働くブラジル人管理職の42%は1年以内に離職していることが明らかとなった。他国企業と比べ68%も高い数値だ。長時間オフィスにいるよう求めること、一般労働者の前で罵倒するなど中国式の仕事スタイルに不満を抱いていることが要因だ。

一方で中国人もブラジル人の態度に不満を持っている。ブラジル人には勤勉さとプロフェッショナル精神が欠けているというのが中国人管理職の不満だ。しかし、ブラジルの法律では外国企業に現地人の雇用を義務付けており、中国人だけで会社を運営することは許されない。(翻訳・編集/KT)

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