建設作業員の高齢化が顕著に、若者は「きつい」「汚れる」と敬遠―中国

Record China    2011年6月1日(水) 7時10分

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30日、中国で建設作業員の高齢化が進んでいる。「きつい」「汚れる」などを理由に若者が敬遠するようになったからだ。写真は北京の高層マンション前を通り過ぎる建設作業員たち。

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2011年5月30日、中国で建設作業員の高齢化が進んでいる。「きつい」「汚れる」などを理由に若者が敬遠するようになったからだ。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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建設作業員は中国の現場仕事の中では収入が最も良い仕事の1つ。時間に融通もきき、残業もほとんどない。仕事の環境も以前よりだいぶ改善されてきた。だが、80年代、90年代生まれの若者はそんなことでは心動かされないようだ。中国の若い出稼ぎ農民のうち、建設作業員になりたい人の割合はわずか3.7%である。

中国には現在、約4000万人の建設作業員がいるが、年齢別では40歳以上が最も多い。例えば、江蘇省の建設会社、江蘇中南建築公司が抱える全国の建設作業員15万人のうち、半数以上が50歳前後だ。残りの半数も40〜45歳が最も多く、若者はほとんどいない。少数民族が多い地域でも同様で、ウルムチの建設現場の平均年齢は40歳前後。50代、60代も多いが、反対に30歳以下はほとんど見かけない。

中国では近年、出稼ぎ農民の都市部への流入が容易になり、彼らの職の選択肢も増えてきた。それに伴い、建設作業員は「きつい」「疲れる」「汚れる」と徐々に敬遠されるようになり、特に若者の成り手が激減した。

重慶在住の46歳の作業員はこう話す。「自分たちが若い頃は学歴もなかったし、力仕事しかできなかった。だが、今の農村の若者は学歴も上がり、きつい仕事を嫌がるようになった」。また、別の作業員も「このままでは中国の建設業はどうなるのか。コストも増加の一途をたどっていくことになるだろう」と懸念を示した。(翻訳・編集/NN)

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