受刑者をゲーマーにして荒稼ぎ?英紙報道に関係者「ありえない」―中国

Record China    2011年5月31日(火) 10時53分

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26日、英紙デイリー・テレグラフは、中国で犯罪者を収容する労働改造農場で、受刑者に強制的にオンラインゲームをさせ、看守がその獲得点数に応じた額面の現金に換金するという「打金」という行為が横行していると報じた。

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2011年5月26日、英紙デイリー・テレグラフは、中国で犯罪者を収容する労働改造農場で、受刑者に強制的にオンラインゲームをさせ、看守がその獲得点数に応じた額面の現金に換金するという「打金」という行為が横行していると報じた。中国・環球時報が30日付で伝えた。

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人気のリアルタイムRPG「World of Warcraft」(魔獣世界)などはそのゲームの性質上、プレイ時間を割かないとポイントが累積していかない。このポイントを他人に委譲することは違法なのだが、現状としては、途上国のユーザーが無数の敵キャラを倒すという単純作業を繰り返してせっせと蓄積したポイントを先進国のプレイヤーに販売するのが常態化している。この行為は「打金」と呼ばれており、売り手は現実世界の現金を報酬として手に入れることができる。

黒竜江省の労働改造農場に収容されているある受刑者が英紙ガーディアンの取材に応じ、語ったところによると、12時間交代で運営されている300人のオンラインゲーム隊は1日1人当たり5000〜6000元(約6万2000〜7万5000円)の現金を稼ぎ出すという。ただし、ノルマを達成しなかった場合には体罰が待っている。

これに対し、省内の労働改造所に勤める人物は「そんなことは聞いたことがない」と反論する。収容者には外部との連絡を許可していないので、オンラインゲームを使用させるなどもってのほかだという。

中国インターネット情報センターによると、08年に中国で「打金」を通じて発生した取引は12億ポンド(約1600億円)にのぼる。世界の「打金」プレイヤーの8割は中国人で、うち10万人はこれを“本職”にしているという。(翻訳・編集/愛玉)

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