Record China 2011年5月13日(金) 12時14分
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12日、バレンタインデーや母の日など外国生まれの記念日が中国でも定着してきたが、一方で「中国独自の『母の日』を設定するべきだ」との声も…。写真は江西省徳興市の小学校で行われた母の日イベント。
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2011年5月12日、中国でも母の日が過ぎたばかりだが、こうした外国生まれの記念日に抵抗を感じる中国人も少なくない。なかには中国独自の「母の日」を設定すべきだという声もある。北京晨報(電子版)が伝えた。
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「『教師の日』は孔子の誕生日に、『バレンタインデー』を七夕に、『母の日』を孟子の母(孟母)の誕生日にすべきだ」という意見が以前からある。中国社会科学院哲学研究所の李河(リー・ホー)研究員は「記念日や祝日の設定は簡単なことではない」と話す。その理由に「記念日・祝日とは、1つの社会共同体が繰り返す時間のなかの重要な節目を意味するものだから」と説明した。
李研究員は「現代のようなグローバル化が進む時代では、物質面や精神面だけでなく記念日や祝日も世界的に普及して当然」と説明。母の日を孟母の誕生日に設定することは、「こうした時代の流れに逆らうものであり、『孟母三遷』の故事も、現代社会では学問偏重をあおりかねないもので、時代にそぐわない」と指摘した(編集部注:「孟母三遷」は孟母が息子の教育のために学校の近くに家を構えるという故事)。さらに「中国は他民族国家。いつも漢民族の人物ばかりを取り上げること自体が古くさく、極めて非文化的だ」と手厳しい。「外国だ、自国だ」ということにこだわるより、記念日・祝日が人々の生活のなかに浸透して欠かせない習慣となっていくことが大切なのだ。(翻訳・編集/本郷)
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