漢方薬の規制、全面排除を意味するものではないと説明―EU

Record China    2011年5月3日(火) 15時39分

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5月1日より施行された欧州連合の「伝統植物薬指令」により、「漢方薬がEU市場から全面排除される」と報じられたが、EUの関係者は「報道は誇張されすぎている」と反論した。写真は江蘇省南通市の漢方薬局。

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2011年5月2日、欧州連合(EU)で5月1日に施行された「伝統植物薬指令」により、「登録されていない漢方薬はEU市場から排除される」との報道があったが、EUの関係者は「報道は誇張されすぎている」と反論した。北京日報が伝えた。

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欧州委員会のヴィンセント広報担当は「この指令は漢方薬を全面的に禁止するものではなく、そうした局面が生じる可能性もない。EUはすでに中国側の懸念に注意を向けている」と発言した。今回の指令は植物薬品の登録遵守を求めるもので、食品や保健品のように販売・使用され、特定の疾病を治療・予防する薬物と表記しなければ、その登録は不要で、個別の漢方薬が薬品か食品かの判断はそれぞれの加盟国に委ねているという。

だがオランダ在住の漢方薬専門家で、欧州中華医薬研究発展センター主任の林斌(リン・ビン)教授は「漢方薬の全面排除は言いすぎだが、薬品登録制度は漢方薬のEU市場進出にとって確実に大きな障害になる」と指摘。漢方薬が今後も食品や保健品の名目で販売・使用できるかが不確定であることや、食品や保健品のままでは現地の医療体系に入り込めないことから、「積極的に登録・認可を受けることが長期的な戦略として必要だ」と主張している。(翻訳・編集/本郷)

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