Record China 2011年4月29日(金) 19時24分
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破壊された東京電力福島第1原発では、最も危機的な1号機原子炉の圧力容器を覆う格納容器を水没させる「水棺」作業中。世界最大72メートルのアームを持つ中国製コンクリート・ポンプ車が使われている。写真は現場で注水中の同ポンプ車。
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東京電力福島第1原子力発電所の事故で、最も危機的な1号機原子炉の圧力容器を覆う格納容器を水没させ、安定的に冷却する「水棺」作業が行われている。使われているのが世界最大72メートルのアームを持つ中国製コンクリート・ポンプ車だ。
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この巨大ポンプ車(約1億5000万円相当)は中国の建設機械製造会社、三一重工が寄贈したもの。3月27日に福島に到着。同31日から福島第1原子力発電所1号機燃料プールへの注水作業が始まった。建屋の上部にアームが軽く届くのはこのポンプ車だけなので東電が購入を申し入れ、三一重工が無償提供したという。
現在の注水量は毎時6〜10トンで、最大14トンまで可能。東電によると、4月27日にスタートした水棺作業以後、圧力容器内の温度や圧力が低下、圧力容器を覆う格納容器内の圧力や温度も下がった。圧力容器への注水量を増やしたことによって冷却が進み、結果として格納容器内の圧力も低下したというが、予断は許されず時間との戦いが続いている。(取材・編集/SK)
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