Record China 2011年3月27日(日) 10時25分
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24日、中国人ブロガー、劉逸明氏が「日本の大地震は中国人に進歩のチャンスを与えてくれた」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は15日の宮城県石巻市。
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2011年3月24日、中国人ブロガー、劉逸明(リウ・イーミン)氏が「日本の大地震は中国人に進歩のチャンスを与えてくれた」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
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大地震と津波に見舞われた日本に対し、国際社会は相次いで支援の手を差し伸べ、深い同情を寄せた。だが、中国では日本の不幸を笑う声も多かった。震災当日、筆者は参加しているチャットグループで2枚の写真を見た。温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が「やった!日本で大地震だ」と言っているように加工されたものと、大勢の年配女性が「日本で大地震だって、最高!」と大笑いしているものだ。
震災直後、鳳凰網で行われた調査では80%が「日本を助けるべき」と答えた。このサイトに出入りする人たちは比較的素養が高い部類に入るが、それでも100%には至らなかった。一方、中華網や烏有之郷などの左派サイトでは、ほとんどが「いい気味」と不幸を笑う声だった。新浪、捜狐、騰訊などのマイクロブログでも大量の「いい気味」発言が噴出した。
これらは中国人にさんざん蛮行を働いてきた日本人に天罰が下ったという喜びによるものだ。振り返ってみれば90年代に台湾で大地震が発生した時も今回と同じように喜びの声が上がった。同じ民族に対してもこうなのだから、歴史的な恨みを抱える日本にあのような反応を見せてもおかしくはない。
一方、日本人は福島第1原発の事故が起きても決して冷静さを失わなかった。これがもし舞台が日本ではなかったら、恐らく「いい気味」発言をした多くの中国人が望んでいたような最悪の結果に至っていただろう。だが、そうなれば被害は日本だけでは済まされない。それが分かった途端、「いい気味」発言は徐々に聞こえなくなっていった。
ここ数年、自らの台頭に酔いしれてきた中国人だが、今回の大地震で見せた反応はあまりにもひどかった。人の不幸を喜んだり、放射能汚染への懸念から塩の買い占め騒動が起きたり。だが、国民の素養は社会制度と深く関連している。今のままの体制で国民に高い素養を求めても酷というものだろう。(翻訳・編集/NN)
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