2011年3月22日、中国商務部は定例記者会見の中で、中国企業がリビア国内で受注したプロジェクトは50あり、その総額は188億ドルに上ると発表、内戦が中国企業に与える影響は非常に大きいとの見解を示した。23日付で中国新聞網が伝えた。

【その他の写真】

同商務部によると、リビアの中国資本企業からは大部分の中国人が撤退しており、各プロジェクトの進展や企業の経営状況が深刻な影響を受けている。リビアに進出している多くの企業などで、大型プロジェクトの資産評価や損失評価を始めているという。

記事は、西アジアと北アフリカは中国の重要な戦略的投資対象であり、政府が企業の投資を後押しする政策的支援が必要と指摘。同商務部も、今回の事件が、海外ビジネスには有効なリスク管理体制が必要だとの認識を新たにさせられたとしている。

10年の中国による海外投資額は590億ドルで、第12次五カ年計画（11〜15年）の実施にともない、今後5〜10年間で投資額は中国国内への投資誘致額を超えるとみられている。（翻訳・編集/津野尾）