Record China 2011年3月22日(火) 19時8分
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19日、中国東方航空のキャビンアテンダントが日本行きのフライトでの出来事を中国のブログサイトに掲載した。写真は15日、津波被害の爪痕が生々しく残る仙台。
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2011年3月19日、中国東方航空のキャビンアテンダント、凌燕(リン・イエン)さんが日本行きのフライトでの出来事を中国のブログサイト・新浪博客に掲載した。以下はその内容。
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3月11日午後2時46分、筆者はちょうど成田から上海に向かうフライトの途中だった。到着後、日本で大地震と津波が発生したとの知らせを受ける。クルー全体に衝撃が走った。2人の日本人乗務員はすぐさま日本の家族と連絡を取ろうとしたが、全くつながらない。不安な空気がじわじわと広がっていく。携帯サイトで震源地が東北であることを知った。中国人乗務員は彼女たちを慰め、全員で被災地の方々の無事を祈った。
今回、再び日本行きのフライトに乗務した。今回も2人の日本人乗務員と一緒だ。朝7時、彼女たちはいつもと変わらぬ様子で現れた。ご家族の安否を尋ねると「大丈夫です。ご心配ありがとうございます」と笑顔で答えた。だが、その後、1人の実家が仙台にあることを知った。震災後、ずっと電話はつながらなかったが幸いにもMSNメッセンジャーでお姉さんと話すことができ、ご家族の無事が判明したという。
彼女は入社3カ月の24歳。今回が人生3度目のフライトだ。それなのにご家族の安否を聞かれても、「仕事は仕事、プライベートはプライベート。家族のことを考えるのは空いた時間だけです」と微笑みながら、まだあまり流暢でない中国語で一生懸命答えていた。その素晴らしいプロ根性にその場にいた仲間はみな深く感動した。
2度のフライトとも、日本人乗客はいつもと全く変わらない落ち着きを見せていた。ただ、震災関連の新聞を手にする乗客が多かったことが、彼らの内心の不安を表していたように思う。日本人乗務員の1人がこんな話をしてくれた。「日本人は感情を表すのが苦手。人様に迷惑をかけたくないという心理が働き、感情を心の奥にしまいこんでしまいます。だから、外から見ただけでは本当の気持ちは分かりません」。
なるほど、ようやく納得できた。小さい頃からの厳格な訓練と自制的な性格が、この民族にここまで理性的な行動をとらせたのだ。被災地ではまだ大変な思いをしている方がたくさんいらっしゃると思う。心からのお見舞いを申し上げます。どうか私たちクルーの思いが被災者の皆様に届きますように…。(翻訳・編集/NN)
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2011/3/20
2011/3/21
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