震災という逆境下で発揮される日本人の力―英紙

Record China    2011年3月21日(月) 12時59分

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18日、英フィナンシャル・タイムズ中国語版は、「逆境で逆手にとる日本」と題した記事を掲載した。写真は被災した宮城県名取市。

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2011年3月18日、英フィナンシャル・タイムズ中国語版は、「逆境で逆手にとる日本」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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地震と津波に襲われた日本で、拭い去ることのできない印象を与えたのは決してその大自然の破壊力ではなかった。筆者にとって最も印象深かったのは、マグニチュード9.0の地震が起こった瞬間、スーパーのカメラに映っていた様子だった。店員たちはあわてて身を隠すのではなく、しょうゆや味噌が商品棚から落ちてくるのを防ごうとした(その努力は徒労に終わった)。

その次に印象に残ったのは、BBCのカメラマンが捉えた、1人の若い女性が廃墟の中で両目を見開き、困惑しながら、目が見えていないかのような表情で立ち尽くしている映像だった。彼女は乗馬服を着ている。乗っていた馬はもう、どこにもいない。女性は、「ここにあるはずのものがすべてないんです」とつぶやくように言った。

節電のため照明を暗くし、暖房を停止した庁舎に、72歳になる与謝野経済財政担当相の、青い作業服とゴム長靴に身を固めた姿があった。日本の内閣は、これが敗戦以来の危機だと認識していた。この絶望的な瞬間に、日本を奮い立たせることができるかとの質問に与謝野氏は、拳をひかえめだがしっかりと握り締めてみせた。(翻訳・編集/津野尾)

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