「安全」が留学生の「必修科目」に、危機管理など留学生政策を提言―中国

Record China    2011年3月20日(日) 15時31分

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17日、ニュージーランド地震や東日本大震災で中国人にも死者・行方不明者が出たことで、中国では「海外での安全」についての教育が必要との声が高まっている。写真は東日本大震災で新潟に避難した中国人留学生ら。

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2011年3月17日、新聞晩報によると、ニュージーランド地震や東日本大震災で中国人にも死者・行方不明者が出たことで、「海外での安全」についての教育が必要との声が中国で高まっている。

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現在、80年代生まれ、90年代生まれの一人っ子の多くが海外に留学しているが、自然災害、宗教や言語などがもたらすカルチャーショック、孤独など直面しなければならない問題が多い。中国教育部・留学サービスセンターの白章徳(バイ・ジャンダー)主任は、「安全の問題が留学と無関係だと思ってはならない。安全な環境を保証して初めて、留学が成功したかどうかを論じることができる」と語る。

留学行政の専門家は、留学生がよく遭遇する事柄として、財布や荷物の窃盗、病気や怪我などを挙げる。中国国内であれば電話を数本かければ解決するような問題でも、言葉も通じず文化も違う環境におかれれば、留学生たちにとってやっかいな問題になる。もしも重病、交通事故、強盗、自然災害、暴動などの予測不能の事件が起こることを想定するなら、なおさら留学生に対しての緊急方策が必要になると指摘した。

孤独に直面させられやすい海外での生活で、常識や心の健康にも注意を向けるべきだとの意見も多い。09年6月、オーストラリアで26歳の女子留学生が遺体となって発見され、4人の容疑者が逮捕された事件があったが、現地警察は女子留学生が無防備だったことも一因とのコメントを発表している。留学生の安全の問題について、専門家からは、留学する国の法律などの教育や在籍大学での出席状況の監督なども必要ではないかとの声も上がっている。(翻訳・編集/津野尾)

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