Record China 2011年2月28日(月) 13時30分
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25日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は「中国人は今すぐ日本留学の『大変さ』と決別すべきだ」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は10年6月、北京で開催された国際教育博覧会。
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2011年2月25日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「中国人は今すぐ日本留学の『大変さ』と決別すべきだ」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
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青森大学で発覚した中国人の「ニセ留学生」事件が日本社会を騒然とさせたばかりだが、今度は学校ぐるみで中国人留学生の不法就労を手助けしていたデザイン専門学校が摘発され、理事長らが書類送検された。いずれも背景には「高額の学費」という問題がある。
中国のインテリは昔から「万巻の書を読み、千里の道をゆく」の精神で知識を深め、視野を広げた。改革開放直後の中国でも多くの中国人が大志を胸に海を渡っていった。当時は「留学生」といえば「エリート」の代名詞だった。
今でも留学はステータスに変わりなく、親は多額の借金を背負ってまで子どもを海外に送り出す。だが、残念なことに日本には現在、8万人の中国人が留学しているが、日本を選んだ理由は大半が「欧米より基準が緩いから」だ。とにかく1度留学して箔が付けば良いだけ。「箔」ではなく「金」が目的だという人もいる。
だが、いくら貧困地域の出身でも、親の経済的負担を軽くするためでも、通学せずアルバイトをして良いという理由にはならない。学費の負担を軽くしたければ、真面目に勉強して奨学金をもらうべきだ。貴重な青春を辛いアルバイトに費やすなんてもったいない。ビクビクしながら不法就労に明け暮れ、ビザが切れたら帰国する。友人・知人からは「大金を持って帰ってきた」と羨望の眼差しで見られるかもしれないが、金以外に留学で得たものはあるのか?
留学とは本来そういうものではない。以前、台湾の女子大生が半年の予定で日本留学にやってきた。彼女は複数のデザイン学校で学びながら、余った時間で生活費を稼ぐためアルバイトをしていた。そして半年後、彼女は自分の作品を満足げに携えて台湾に戻って行った。こういうスタイルなら高額な学費はかからないが、「研さんを積む」という目的はきちんと達成できる。
留学とは本来、視野や知識を広げ、人間的な魅力を高めるためのものである。中国人は今すぐ「箔」や「金」のための留学を止めるべきだ。これ以上、劣悪なイメージを世界に与えるべきではない。(翻訳・編集/NN)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。99年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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