中国の高齢化社会、家庭内の関係に新たな問題―米メディア

Record China    2011年2月18日(金) 15時12分

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16日、豊かになった中国が高齢化社会となり、家庭内の関係に新たな問題が生じているという。写真は南京の高齢者。

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2011年2月16日、環球時報によると、米CNNウェブサイトは13日、豊かになった中国が高齢化社会となり、家庭内の関係に新たな問題が生じていると伝えた。一家が一堂に会する旧正月は高齢者にとって一年で最も楽しい祝日だが、ある93歳の女性は「子供たちが全員集まることはもうない」と嘆いている。

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女性は8年前に夫に先立たれ、北京の自宅に一人住まい。女性は「不自由のない生活をしている」と話すが、70歳になる息子は「母は専業主婦だったので退職金もなく、市から支給される月400元(約5000円)の手当だけでは生活費は足りず、家族が養っている状態だ」と話す。しかし金銭面よりも、誰かがそばにいることのほうが必要だが、他の息子たちはみな他都市や海外に住んでいるため、あまり集まることができないという。

経済的に急成長を続ける中国では、こうした家庭は珍しくない。09年の統計で中国の高齢者人口(60歳以上)は1億6700万人に上り、すでに総人口の12.5%を占め、その後も年300万人のペースで増加しており、社会的にも家庭内においても精神面、経済面ともに負担は増大を続けている。

調査によれば、中国の高校生の62.5%は「両親の世話をしたい」と考えており、子供が親の面倒を見るという伝統的な考え方がいまだ廃れていないことが明らかとなっている。しかし、「421」(祖父母4人、両親2人、一人っ子の子供)という家族構成のため負担が大きく面倒を見る余裕がないというのが実情で、北京市では「子供は親の面倒を見なければならない」とする法律を成立させようとする動きも出ている。(翻訳・編集/岡田)

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