日本の若者、製造業には興味なし=メイドインジャパンの衰退は人材不足が原因―英経済誌

Record China    2011年2月18日(金) 11時29分

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14日、モノづくり大国として世界に知られた日本の若者が製造業に興味を示さなくなっていると英経済誌が指摘した。写真は名古屋市の日本の製造技術を展示するトヨタテクノミュージアム。

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2011年2月14日、英フィナンシャル・タイムズ(中国語版)は、モノづくり大国として世界に知られた日本の若者が、製造業に興味を示さなくなっていると指摘した。以下はその概要。

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1986年に出版されたソニー創始者・盛田昭夫氏の自伝「MADE IN JAPAN―わが体験的国際戦略」は、日本が工業強国に飛躍したのは、米国が弁護士の養成に忙しくしている時代、日本が多くのエンジニアを養成していたからだと伝えている。25年前、日本企業は勤勉と各技術に精通したエンジニアによって、世界経済の主役となっていた。

しかし90年代になって、バブル経済がはじけ、現在も韓国や台湾に対して優位に立てる技術を保持しているものの、3分の2の製造会社が優秀なエンジニアの不足を嘆くなど、日本の製造業はその勢いを完全に失ってしまった。25カ国の高校生を対象に調べたある調査では、「技術者になりたい」と思う人の割合が最も少なかったのは、日本の高校生だったという。

日本の技術者の不足は、バブル時と比べて高い失業率とも矛盾する。リストラ、15年ぶりの円高による工場の海外移転、そして非正規雇用。日本の若者にとって、製造業従事者はもはや安定した職業ではない。日本リクルート社の人気企業ランキングでは、トヨタとソニーはそれぞれ82位と77位に甘んじたという。(翻訳・編集/津野尾)

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