<中国人が見た日本>日本でも女性が男性に尽くす時代は終わった

Record China    2011年2月3日(木) 12時59分

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1日、中国人ブロガー・庄常飛氏が「日本女性の転換」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は06年、浙江省杭州で開かれた「和服ショー」。

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2011年2月1日、中国人ブロガー・庄常飛(ジュアン・チャンフェイ)氏が「日本女性の転換」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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近代化が進む中国では、伝統的な美徳を備えた女性を探すことが難しくなっており、外国の女性と結婚したがる男性も増えている。中でも隣の国・日本の女性は家庭的なことで知られており、「穏やか・素直・礼儀正しい・質素・謙虚」の5つの徳を備えた日本女性を妻に迎えることは何事にも代えがたい幸せだと多くの中国人男性は思っている。

日本社会には「女性は内、男性は外」という考えが浸透しており、企業は男性社員ばかり採用する。女性はどうせ結婚すれば辞めるものだと思われているからだ。実際、日本女性の3分の2が結婚・出産後に退職、女性管理職の割合もわずか8%だという。日本政府が発表した2009年の統計によると、大卒女子の就職率は65%。しかも、その大半は一般職だった。

だが、こうした風潮が日本女性たちを小説「キャッチ=22」のようなジレンマに陥れている。「女性は家庭を守るもの」だから、企業も女性を雇いたがらず、バリバリ働きたい女性を意気消沈させている。働きたいのに働けないから家庭に入るしかない。こうした悪循環が「女性は家庭を守るもの」という風潮をますます増長させている。

これは男性にとっては理想的な状況なのかもしれない。家庭のことは妻に一切任せて自分は仕事に打ち込めるのだから。だが、ゴールドマン・サックスの調査によると、こうした日本の伝統的な役割分担は国の発展に大きなマイナスだ。一方、米国女性の就職率は80%で、結婚・出産して辞める割合も3分の1程度。同社は、日本でも女性が米国並みに働くことができれば、労働人口が820万人増え、国内総生産(GDP)が15%引き上がると試算している。

先日、女性誌・日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2011」大賞に輝いたのは、東芝で世界初の裸眼3Dテレビを開発した福島理恵子さん(39)だった。1児の母でもある福島さんは、仕事と家庭を上手く両立させていることで多くの女性の支持を集めた。日本人もようやく男女平等の大切さに気付いたようだ。

福島さんは「自分がここまで来られたのも夫の支えがあったから」だと話している。大学講師の夫は朝の家事・子どもの世話を一手に引き受け、福島さんは夜の家事だけを担当すれば良いそうだ。福島さんの例を見ると、日本でも妻が夫に尽くす時代は終わったと感じる。やはり、国や国民にとって本当に良いことは男女の完全な平等だといえるだろう。(翻訳・編集/NN)

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