「この空港内にカニゆでられる場所ある?」奇妙なお願いの切実な事情―広東省広州市

Record China    2011年1月31日(月) 22時9分

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28日、広東省広州市の白雲国際空港で1人の男が血相を変えて走り回っていた。手に持つのは2つの白い発泡スチロールの箱。空港スタッフを見つけるや駆け寄り、こう聞いた。「空港内でカニをゆでられるところはどこにある?」、と。写真は上海カニ。

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2011年1月28日、広東省広州市の白雲国際空港で1人の男が血相を変えて走り回っていた。手に持つのは2つの白い発泡スチロールの箱。空港スタッフを見つけるや駆け寄り、こう聞いた。「空港内でカニをゆでられるところはどこにある?」、と。30日、広州日報が伝えた。

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事情を聞いてみると、次のような答えが買ってきた。「俺はな、5年も故郷に戻ってないんだ。今年、ようやく家に帰れるんだ。ようやく妻と子どもに会えるんだ。それでな、人に頼み込んでどうにかこのカニを用意したんだが、安全検査の姉ちゃんの話だと、生き物は持ち込んじゃいけないらしいじゃないか。もったいなくて捨てられねぇ。今、ゆでる場所を探しているんだよ。どこかにないか?」

不思議すぎる状況だが、男の事情はなるほど確かに切実だ。そこで一計を案じたスタッフ。出発ロビー3階にある熱水機を使ってみてはと提案した。それを聞いて男は大喜び。スタッフとともに3階まで駆け上がり、熱湯を発泡スチロールの中に注いだ。ほかほかにゆであがったカニを持った男は、何度も何度もスタッフに感謝の言葉を述べた後、搭乗口へと向かっていった。(翻訳・編集/KT)

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