妻を救うためならば!家も車も売り払いチャーター機で病人搬送―中国

Record China    2011年1月22日(土) 11時54分

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20日、揚子晩報は、妻を遠隔地の病院へと送るため、家も車も売ってチャーター機を頼んだ男性のエピソードを報じた。通常の航空会社や鉄道に断られても、男性は諦めずに妻を救う道を探したという。写真は南京禄口国際空港に停まるチャーター用のヘリ。

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2011年1月20日、揚子晩報は、妻を遠隔地の病院へと送るため、家も車も売ってチャーター機を頼んだ男性のエピソードを報じた。

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2010年4月、黒竜江省ジャムス市に住む賈存来(ジア・ツンライ)さんの妻・林秀翠(リン・シウツイ)さんは突然、致死性の急性膵炎を患った。現地の病院で入院、治療を受けたが、病状は悪化するばかり。医師はもう手立てはないとさじを投げた。

それでも賈さんは諦めなかった。インターネットで調べ尽くし、南京軍区南京総医院普外研究所が膵炎治療ではトップであると知った。次は妻を南京へと運ばなければならない。車で運ぼうにも重症の膵炎患者に震動は禁物だ。

航空会社に申し入れたところ、座席数席分を外してベッドを運びこむことは許されたが、酸素ボンベの持ち込みが禁止された。しかし、林さんは酸素ボンベがなければ呼吸すらできない。鉄道もまた酸素ボンベは持ち込みが禁止されている危険物にあたるとして拒否した。

全ての手立てがなくなったかに思われたが、賈さんはわずかな望みを託し、国際的な医療支援企業インターナショナルSOSに申し入れた。解決策は一つ、チャーター機を用意すること。しかしその費用は27万元(約339万円)と高額。月給2000元(約2万5100円)の賈さんが容易に支払える金額ではない。妻を救うため、家も車も全て売り払ってどうにか金を用立てた。

賈さんの努力が実り、林さんの移送は無事に終わった。6月に受けた手術を成功し、10月には退院することができた。「少しは家事もできるようになりましたし、時々は息子のためにご飯も作れるようになりました」と林さんは話している。(翻訳・編集/KT)

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