米中の力関係に変化、アジア各国は板挟みに悩む―英メディア

Record China    2011年1月16日(日) 5時38分

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13日、英メディアは、中国の台頭と米国の実力低下に伴い、両国の力関係に変化が生じていることから、アジア各国は板挟みに悩んでいると報じた。写真は08年12月、山東省沖で行われた中国海軍の軍事演習。

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2011年1月13日、ロイター通信は、中国の台頭と米国の実力低下に伴い、両国の力関係に変化が生じていることから、アジア各国は板挟みに悩んでいると報じた。

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記事は、中国の胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席が間もなく訪米し、オバマ大統領と首脳会談が行われる予定だが、これをアジア各国はどんなシグナルも見逃すまいと落ち着かない様子で注視していると指摘。アジアの多くの国は中国の思惑に警戒心を抱いているものの、刺激することは避けたいとの考えから、米中両国とどうバランス良く付き合っていくかに頭を悩ませているとの見方を示した。

東京の政策研究大学院大学の道下徳成准教授は「日本は、中国との対話の際の材料を増やすため、米国、韓国、オーストラリアとの関係強化に努めている最中。これは中国に『あなた方は敵ですよ』と言っているのではなく、『対話の準備が整いましたよ』と言うためのもの」と話す。

米テンプル大学ジャパンキャンパスでアジア研究を行っているジェフリー・キングストン教授は「中国の“微笑み外交”は、中国の台頭は他国に脅威を与えないと強調するものだが、すでに通用しなくなっている。日本や東南アジア各国は、中国の軍事力に対抗できるのは米軍しかないと再び考えるようになった」と分析した。

道下准教授はまた、「中国の台頭と比べ、米国の実力は低下している。長い目で見て、米国の安全保障のパートナーとしての信頼性も今ほどではなくなる」との危機感を示した上で、「その部分を埋めるために日本は別のパートナーも探す必要がある」との見方も示している。(翻訳・編集/NN)

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